3行まとめ
- fcitx5-skkとFirefoxの組み合わせで一部のページでの変換の挙動がおかしい
- 例えば Kousatu suruが「考察うる」となるように子音が落ちる
- preeditを無効にすると変換の挙動が意図通りになる
症状
fcitx5-skkとFirefox121.0を組み合わせた状況で、ScrapboxやGoogle Docsなどに入力すると、変換確定後の子音が欠落していまいます。 これだけだと分かりにくいので例を上げます。
例えばScrapboxやGoogle Docsで「考察する」と入力するときは"Kousatu suru"と入力しますが、実際には「考察うる」と変換されてしまいます。
おそらくですが、Fcitx5-skkのデフォルト設定だと「▽こうさつ」と入力した直後のsを入力したタイミングで考察と確定してしまい、その直後の「す」を入力するためのsが欠落してしまうからであるかと思います。
Scrapboxの検索欄やブラウザのアドレスバー、はてなブログの編集画面などではこのようなことは発生しません。<input>
タグだと何も問題ないのではと考えています。
またこの症状はChromeでは発生しません。
解決策
このようなことをツイートしていたらfcitxのメインコントリビュータの@CSSlayerさんに解決策を教えてもらえました。
もともとibus-skkとfcitx-skkはscrapboxなどで子音がおかしくなる(e.g. Kousatu suru→考察うる)(トラシューしたい)ので使えなくて、xwaylandで立ち上げたalacrittyやweztermでuim-ximが使えないのでSKKが使えなくなった
— あずきバー (@azukibar_D) 2023年12月26日
SKK使っている人でwayland使っている人どうしているの
try ctrl alt p to disable preedit in fcitx.
— CS Slayer (@CSSlayer) 2023年12月27日
確かにpreeditを無効にすると子音が落ちることなく、意図通りに変換ができます。
なのでpreeditを恒常的に無効にすることとしました。 fcitx5-config-toolを開いて、Global Options -> Behavior -> Show preedit in appllicationのチェックを外すとpreeditを無効にできます。
おわりに
@CSSlayerさんありがとうございました。